炭素排出量を算出するにあたり、あらゆる組織にとって重要なステップのひとつは、バリューチェーン・マッピングを実施し、組織の境界を越えて広がる可能性のある、関連するデータ要件をすべて特定することです。

このデータには通常、エネルギー消費、輸送および物流、加工、生産活動、購入品およびサービス、水の使用および排水管理、廃棄物およびリサイクル、土地利用および土地利用の変化、従業員および顧客の活動、炭素クレジット、リース資産に関する情報が含まれます。このデータは組織内のさまざまなシステムやプロセスに分散していることが多いため、タイムリーに収集することは困難です。

Terrascopeのプラットフォームは、複雑なExcelシート、PDF、テンプレート、あるいはSAPやSalesforceなどの基幹システムへの直接接続など、アクティビティデータの取り込みと処理に強力な機能を提供します。この柔軟性により、企業は炭素会計に必要な多様なデータを、年次、四半期、月次ベースでより効率的に収集、管理、分析することができます。

Terrascopeは、炭素会計の統合プロセスの設計、展開、管理を合理化するクラウドベースの統合プラットフォームを提供しています。

主な機能は以下の通りです。

クラウドベースのプラットフォーム：完全にクラウド上で動作するプラットフォーム。

プラットフォームの柔軟性：クラウド上またはオンプレミスを問わず、アプリケーションを統合できる能力を備えており、現在および将来の統合ニーズに柔軟に対応できます。

ユーザーフレンドリー：データ統合の専門家ではないユーザーを念頭に設計されたプラットフォームは、開発作業を軽減し、価値実現までの時間を短縮します。

柔軟な展開：データセキュリティとプライバシーの懸念に対応するオプションを備え、適応性の高い展開ソリューションを提供します。

コスト効率：サーバーやその他のインフラの必要性を最小限に抑えることで、運用サポートコストを削減します。

幅広い接続性：SAP、Workday、Anaplanなどのアプリケーション、MySQL、Oracle、Spannerなどのデータベース、BigQuery、Snowflake、HDFSなどのクラウドストレージソリューションを含む幅広いコネクタを通じて、数百の企業エンドポイントに接続します。

はい、Terrascopeは、お客様がアクティビティデータを直接プラットフォームに送信できるAPIを提供しています。さらに、Terrascopeプラットフォームから計算データを抽出するAPIも利用でき、サードパーティツールとのシームレスな統合を促進します。これにより、スムーズなデータフローが確保され、既存のシステム内でのプラットフォームの全体的な柔軟性と相互運用性が向上します。

Terrascopeでは、データの入手可能性に応じて、さまざまな頻度でデータ収集をサポートしています。例えば、データが記録システム（SOR）から取得される場合、その処理は毎日、毎週、または毎月ベースで行うことができます。また、特定のデータが年に1回または2回しか入手できない場合でも、プラットフォーム内で対応することができます。データが収集されると、Terrascopeのデータパイプラインが自動的にソースデータを処理、変換し、炭素排出量を計算し、取り込み後すぐにレポートを作成します。これにより、お客様の炭素データは常に最新の状態に保たれ、アクセス可能となります。

デフォルトでは、Terrascopeのプラットフォームは英語と日本語のデータをサポートしています。しかし、拡張性のある設計となっているため、Unicode文字エンコード標準でサポートされているあらゆる言語に対応できます。これにより、幅広い言語や文字のテキストを処理し、表示することが可能となり、グローバルかつ多言語のデータ管理に柔軟性を発揮します。

Terrascopeプラットフォームは、AIと自動化を活用して、複雑なPDFやExcelファイルの処理に必要な非構造化データの抽出を可能にします。これにより、多様かつ複雑なフォーマットからデータを効率的に抽出および構造化することで、手動によるデータ処理の必要性を大幅に削減します。