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コラム「コンパス」

12 13, 2024

コンパス #4:グローバルな排出係数の重要性 〜海外輸送でのGHG排出量〜

海外輸送の排出量算出には、各国のインフラに基づいた正確なロジスティクスデータが不可欠です。グローバル企業が正確なGHG排出量を把握し、最適な輸送方法を選択するためのポイントを考察します。

こんにちは、アミーゴです。サステナビリティという大海原に飛び込んだばかりのマーケターです。まだまだ初心者ですが、社内で学んだことや気づきを、同じく脱炭素化を目指して航海を続けるみなさまと共有できればと思い、このコラム「コンパス」の連載を続けています。

コンパス #3では、海外の電力・エネルギーミックスの違いに対し、適切な排出係数(排出原単位)を活用することの重要性について取り上げました。
今回は、「ロジスティクスデータ」に焦点を当てます。国内の輸送データは多くのプラットフォームでカバーされていますが、グローバルな視点でのデータは十分に整備が進んでいないのが現状です。

関連記事:コンパス #3:グローバルな排出係数の重要性〜海外電力のGHG排出量〜

 


目次

  1. 海外間や海外の国内輸送の排出係数データ不足による影響

  2. グローバルなロジスティクスデータベース

  3. グローバルな輸送データで企業が得られるメリット

  4. グローバルな排出係数データがサステナビリティを加速する


 

 

 

海外間や海外の国内輸送の排出係数不足による影響

先日、トーマス先輩にTerrascopeの強みについて尋ねると、「国内外のデータベースが搭載されているTerrascopeのプラットフォームでは、10万近くの排出係数が利用できること」と教えてくれました。特に、輸送データの豊富さが大きな利点です。

関連記事:コンパス #2:GHG排出量を正確に測定するには?「排出係数」の基本とその重要性

今、多くの企業が海外で事業を展開していますが、国内データのみでは排出量を正確に把握するのが難しい場合があります。例えば、ある電子機器メーカーはグローバルなサプライチェーンを活用して、世界各地で部品を調達し、アジアを中心とする拠点で製造を行っています。さまざまな国間で輸送が行われるため、海上輸送や陸上輸送の排出量が大きく影響します。

しかし、実際には海外間の輸送データが不足しており、国内データを無理に適用しているケースが見られます。例えば、日本の鉄道輸送の排出係数をそのまま海外の鉄道輸送に使用した結果、排出量の測定結果にズレが生じる可能性があります。このようなデータの不足が、実際の排出量を正確に把握する上で大きな課題となっています。

 

 

グローバルなロジスティクスデータベース

Terrascopeのプラットフォームには、国内外の詳細なロジスティクスデータが豊富に含まれており、世界各国の輸送方法や排出係数を把握するための情報が提供されています。これにより、輸送の段階での排出量もより正確に算出可能になります

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事例詳細ページ:海外輸送の排出係数を活用したMCアグリアライアンスの事例

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グローバルな輸送データで企業が得られるメリット

サステナブルな輸送方法を選択することが、排出量削減にとって大きな意味を持ちます。例えば、航空輸送はCO₂排出量が大きく、長距離輸送では特に排出係数が高くなります。一方で、海上輸送や鉄道輸送は比較的排出量が少ないため、可能な限りこれらの方法を採用することで企業全体の排出量を削減できます。

グローバルな輸送データを活用することで、企業は次のようなメリットを享受できます。

  • 正確なCO₂排出量の測定:世界中の異なる輸送方法とそれに伴う排出量の違いを把握することで、実際の排出量をより精緻に算出できます。

  • 輸送の選択肢の最適化:環境に優しい輸送方法を選ぶことで、サステナビリティ目標の達成に貢献します。

  • コスト削減の機会:排出量が少ない輸送手段を選ぶことで、燃料費やエネルギーコストを削減し、全体的な輸送コストの最適化が可能になります。

 

 

グローバルな排出係数データがサステナビリティを加速する

Terrascopeのデータベースが持つ豊富なロジスティクスデータは、グローバル企業が排出量を正確に把握し、サステナブルな意思決定を行うための強力なツールです。特に、国際輸送や海外の国内輸送における排出係数の詳細データは、効率的で環境に配慮した輸送方法を選ぶための鍵となります。

コラム「コンパス」ではこれまで4回にわたり、GHG排出量測定における排出係数の基本や、グローバルデータの重要性について掘り下げてきました。今後も、脱炭素化を目指すみなさまに役立つ基本情報や気づきをお届けし、サステナビリティへの航路をともに探っていきます。

 

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